私は1967年生まれ、サーフィンを始めたのは映画「ビッグ・ウェンズデイ」に心を打ちぬかれてから。20歳の時にスケートボードのカルチャーを知りたくて真剣に訪れて以来、西海岸には何度も足を運んできた。
友樹はボストンの大学に留学したのをきっかけにそのままアメリカで就職。 この時はベニスビーチで不動産の会社で働いていました。20年以上もアメリカで生活しているので日本語が流れない。 そして、現地での生活は優雅、サーフボードも20本以上している。
朝6時、友樹の家のブレンダーが低い音を立てて、ホウレンソウやマンゴーなど入ったスムージーを渡される。 それを飲み干すと、僕らは車で405号を南へ向かった。
トラッセルズでは来週にWCTが開催されるので世界トッププロが集中している。 比較的空いていそうなハンティントンエリアが良いだろうということになった
。4フィートのグリグリに巻いたチューブの波。 僕らは遠慮して、空いている場所で波乗りを楽しんだ。 今回はオーバーチャージを避けて手ぶらで来たので友樹にボードを貸す。 「クリステンソン」のツインフィン。 ボードを半分にしたような形でテイクオフがとにかく早い。
海から上がるとこの近くに住んでいる友樹の友人の家に行った。 静かな家の遊び裏にコンクリートのスケートプールが姿を現す。
家の主人は40代半ばくらいの人だけど、波乗りもスケートも両方好きで仲間たちと楽しむために10年前くらいに作ったそうだ。
最近は自分ではあまりないけど、近所の子供が練習しに来たり世界のトップスケーターたち午後はこの家で過ごした。 サンダルしか履いてこなかったのを悔やんだが、スケートボードを借りて裸足で遊ばせてもらった。 日が傾く頃、
僕らは友樹の家があるベニスビーチに戻った。
この日の晩、友樹がジョシュアツリーに行ってきました。
翌朝、友樹夫婦と僕の3人はお決まりのスムージーを飲んでから車でジョシュアツリーに出た。 ベニスビーチから3時間くらい怖くて、国立公園の管理棟を過ぎて、フロントガラスの先に広がって、赤茶けた岩と乾いた空気に言葉を語れた。LAには過去に10回ほど来ているけど、こんなところがあるなんて知らなかった。 僕らは3時間ほど公園内を探索した。 足元はザラザラの砂利、奇石をひとつまたぐたびに背中から汗が流れた。
Day3 翌朝はニューポートビーチに向かった。 この日は週末ということもあってメジャーポイントは遠慮しているので、友樹オススメのマイナーな場所へ移動した。 少しバックウォッシュが入っているもの、三角波で空いている。 サイズは肩くらい。
サーフィン文化の中に快適とも言えるカルフォルニアは色々な人がいる。今日はホームセンターで売っているようなソフトボードに乗った人がいた。
午後はハンティントンをゴルフカートでドライブしたりサーフショップを試してみたりした。 道路にケリースレーターやトムカレンなど歴代のスター選手の手形と足形がある。
(雨の少ないカリフォルニア対応ゴルフカート)
(トム・カレン)
最終日(5日目)、友樹に耐えられてこの日はベニスビーチでハンドプレーンに挑戦してみた。
足ひれと片手につけたハンドプレーンのみで波に乗るというシンプルなもの。 この
日の波は胸から肩サイズ、普段はサーフボードに乗って沖に出るのと体一つで行くのでは感覚が違う。 テイクオフはサーフィンと似ているが、足も使うので少し慣れが必要。30分ほどでギブアップしてしまった。友樹と奥さんはその後もハンドプレーンを楽しんでいた。日本
ではあまり見かけないけど、海水浴規制の時なんかに持ってこいと思った。エキスパートになったら大波にチャレンジする人だった。
友樹が住むベニスビーチはドッグタウンGボーイズを筆頭にスケートカルチャーも歴史がふるい。ビーチには大きなコンクリートのパークがあって世界トップレベルのスケーターたちがセッションしていた。