11月9日、ブランドのルーツであり、多くの思い出が詰まったスリランカのA-Frameへ。今回は、プロサーファーの佐藤魅(通称ガイちゃん)と、当社ライフスタイル事業でパルクール教室の運営やアスリートの体づくりを支える榎さん。
ガイちゃんは言わずと知れたトッププロサーファー。榎さんは、日頃からいろいろな競技のアスリート達のフィジカルを支えてくれているマネージャーで、A-Frame事業も手伝ってくれている。各々年齢は離れているけれど、俺たちはトレーニングを共にする仲。そんな中、俺がふと漏らした「一緒にスリランカに行こうよ」という一言が、現実になった。人との縁や、その場で生まれたアイデアを大切にすることは自分のポリシーでもある。
成田空港に着くと、ガイちゃんが既にスリランカ航空のカウンターに並んでいた。「あっ、はるさ~ん」と、彼の特徴でもあるスローな口調で挨拶してくれた。パイプラインのようなビッグウェーブに果敢にチャージする彼を知っているからこそ、この力の抜けた、自然体な人柄がとても心地良い。続いて榎さんも登場し、俺たちは無事にチェックインを済ませた。
成田からスリランカ航空で約9時間、コロンボに到着。飛行機から降りた途端に感じる、あの南国特有のまとわりつくような温かい空気が、長旅の疲れを忘れさせてくれる。 
空港では、旧知の友人が迎えに来てくれていた。荷物を車に積み込み、まず向かったのは空港近くのリゾート地、ニゴンボ。創業時にHikkaduwaでA-Frameの仕事を共にしていたChamiが独立して、スリランカ全土で展開するお土産物屋「Maya」の新店がニゴンボにできたというので、ぜひ見て欲しいと連絡があったのだ。Chamiがデザインから手掛ける商品の数々は、Mayaでしか手に入らないものばかり。相変わらず忙しそうだが、久しぶりの再会を喜んでくれる彼を見て、俺も嬉しくなった。「着いて早々だけど、お土産はここで買うのが一番だ」と、ガイちゃんと榎さんにアドバイス。
Chamiと夕食を共にした後、一行はHikkaduwaへ。Chamiもせっかくだからと一緒に行くことになった。ニゴンボからおよそ2時間半。ようやくHikkaduwaに到着だ。かつてA-Frameが存在した場所は、スマトラ地震の津波で崩壊してしまい、今は倉庫になっているが、隣接するレストランと宿は復興して健在だ。ビーチの上に建てられた3階の部屋からは、Hikkaduwaのメインポイントや、目の前のブレイクが一望できる。俺たちは部屋に荷物を置くと、1Fのレストランに降りていった。オーナーのChanakaや、懐かしいローカル達との再会。温かいハグと笑顔が交わされ、その後は、夜が更けるまで宴が続いた。26年前の記憶と、今目の前にある温かい現実が交錯する。この旅は、まだ始まったばかりだ。
2日目)
朝8時に目を覚ますと、半年ほどを続けているヨガを済ませた。これもガイの影響だ。部屋の外にあるバルコニーで波をチェックする。海に向かって左手に見えるHikkaduwaのメインポイントは肩サイズの波がA-Frame(レフトとライト)にブレイクしている。サーファーは4人ほどだ。すぐに入ることにした。海に向かう途中にローカルに「昨日
までは良くなかった。でもハルたちは良いタイミングに来たな」とニコニコ顔で言われた。11月の中旬、スリランカの南西部は雨季から乾季に変わるタイミングなのだ。乾季の朝は風もなく面もグラッシーな日が続く。そしてこの時期はまだ外国から来る人も少ない。
この日はレフトの波の方が良さそうだ。さっそくテイクオフを試みる。日本のビーチブレイクよりも波に力があって上に突き上げられるような感じがする。久しぶりにスリランカに戻ってきた実感が湧いてきた。
ガイちゃんは、けっして波を無理に追いかけずに波をキャッチする。高いスプレーを上げながらインサイドまでロングライドを繰り返していた。普段は海に入るチャンスが少ない榎さんもプッシュして波をキャッチしていた。
海から上がると朝食の時間、南国特有のパパイヤ、バナナそれとスイカ、大好きなフルーツと飲物はフレッシュココナッツとどれも体に良い物ばかりだ。
11時ころ、太陽が徐々に上になるとオンショアが吹き始める。グラッシーだった面は徐々に白波が立ち始める。すこし昼寝をして夕方のセッションに備えることにした。
午後3時に目が覚めると再びメインポイントへ、サイドからの風はまだ強いがそれなりにできる波だった。
翌日はHikkaduwaから1.5時間くらい南に下ったMerissaポイントへ、26年前に僕が来た時にたまたま発見したポイント。ヤシの木に囲まれたおとぎの国のような景観でライトの柔らかい波質が特徴だ。1999年にA-Frameショップが始まると、毎日のように日本人のお客さんたちをこの場所に案内してきた。そのうちに仲良くなったローカル達がレストランを開業させると益々サーファーが訪れるようになっていった。そして今となってはスリランカのサーフメディアでは高確率でフューチャーされるようになった場所だ。なので俺にとってはとっても思い入れのある場所だ。ガイちゃんと榎さん、そしてHikkaduwaから親友の息子(Minami)も参加して水中撮影をしたりして1日中セッションを楽しんだ。ここの波はまさにウェーブプールそのものだ。
3日目から最終日まで波はコンスタントに続いた。主にHikkaduwaのメインポイントとNarigamaでサーフした。時間があれば海以外の世界遺産や大自然とかも案内したかった。スリランカにはサーフィン以外にもたくさんの魅力がある。今回はAmbalangodaにあるラグーンに出かけた。小さなボートに乗って海と繋がったマングローブの生い茂るラグーンを1時間ほど探索するのだが、シナモンガーデン、ミニ鰐園、お寺巡り、そしてサンセット時には数千の鳥達が空に舞う光景が見られるお手軽で超お勧めツアーだ。
今回の旅は8日間の日程だった。たくさんのローカル達との再会やガイちゃんや榎さんと一緒に来ることができたこと。俺自身もとても充実した旅だった。 