親日の国
スリランカという国は仏教国で島国だ。文化はお隣にある大国インドの影響を強く受けている。
スリランカ人は見た目もインド人に似ているのだが自分たちはインドとは文化も顔もファッションも違うと言う。
その感覚って僕たち日本人が中国や韓国に対する意識とかなり似ていると思う。そして主食はナンではなくてお米だ。
スリランカの人たちは日本にはかなり好意を持っている。スリランカの紙幣の3種類(1000rp,50rp,20rp)には日本のODAが建設した道路や橋などの絵が描かれているほどだ。
Photo: スリランカカレー
自分が体験したエピソードで日本円をスリランカルピーに両替しに閉店間際の銀行に駆け込んだ事があった。
仏頂面の行員に「もう閉店だからダメ」と言われたのであきらめて踵を返すと「あなたは日本人ですか?」と日本語で聞いてきたので「はい」と答えたらはちきれんばかりの笑顔で対応してくれたことがあった。
行員はODAが作った橋のことを日本とスリランカの懸け橋だ!と嬉しそうに言っていた。
Photo: スリランカのサーフポイント
スリランカにはモンスーン(雨季)がある。雨季に入ると雨とオンショアが吹き続けサーフィンに適さない状態となる、そして乾季になると雨風も収まりサーフシーズンの到来となる。
日本の冬にあたる時期はA Frame Surfのあったヒッカドゥワは11月から3月くらいまでが乾季にあたりサーフシーズンとなる。
4月から10月くらいまではアルガンベイの位置する南東部がサーフシーズンを迎える。
空港のあるコロンボからおよそ100㎞南に行ったヒッカドゥワの周辺にはウナワトゥナ、アハンガマ、ミディガマ、ウェリガマ、メリッサ、タンゴールといったサーフポイントが並ぶ。
細かく探していけばまだまだシークレットポイント点在する。
チューブになるリーフブレイクから初心者でも楽しめるビーチブレイクまであるのでレベルに合わせたポイントが選べる。
南東部のポイント群は乾季になるとドン深だった地形に少しずつ南から砂が運ばれ7月くらいになると長いライトのサンドバーが形成される。
アルガンベイのメインポイントだけはリーフが入っているので南西部のシーズンの終わる4月後半からシーズンがスタートする。
メインポイント以外にオーカンダ、ピーナッツファーム、クロコダイルロック、ポートビル、ウィスキーポイント、エレファントロックとたくさんのポイントがある。
アルガンベイの中心地以外はヤーラ国立公園というワイルドライフに隣接しているので道中に野生の象に出くわすときもある。
Photo: アルガンベイメインポイント
スリランカは楕円の形をしていて九州よりも少しだけ面積の大きい国。
今回紹介したのは南エリアのみだ。北部は内戦の為長期にわたって立ち入りが制限されていたのでサーフポイントの情報がほとんどなかった。
2009年に内戦が終わり新しいポイントが次々と見つかっているが北東部や北西部にはまだまだ人知れぬブレイクする波が点在するはずだ。